賑わう一夜

先日のヒプノシスマイクディビジョンラップバトル2ndDRB1stバトル〜イケブクロVSオオサカ〜は最高でした。

今回はライブ後に届いたヒプノシスマイクファンクラブHYPSTER会報の感想を書きたいと思う。
とはいえ会員限定コンテンツ故、ディティールを詳細に書くことは避けたいからぼかした表現になってしまうけれど、会報を読んだ人はあ〜〜と思い、読んでいない人はこんな感想を産む特典があるコンテンツなのか〜ぐらいで読んでほしい。

このコンテンツは度々、脚本と設定の乖離や設定の甘さが火種となって物議を醸すことがある。それは新たなメディアミックスの時や、ドラマパートで話に展開があった時に多い印象なので、今回の会報も緊張しながら待っていた。
けれど、開封して表紙を見た時にその不安は吹き飛んだ。
キャラ達が歩む軌跡。それぞれの個性がよく現れていて、普段ならば関わりのなさそうな人達が会話し触れ合っている。サミットオブディビジョンズを彷彿とさせる絵だった。
表紙で私が何よりも感じ入ったのは並び順なのだけれども、これ「バックボーンが顕になっている順」でぼんやりと前から並んでいるように思った。少なくとも先頭2名は物語のキーパーソンで、最後尾2名は語り部でありバックボーンが明かされていない重要人物だと思う(推し贔屓もあるかもしれないが)

内容はキャラ達が生きている世界を感じられる仕様でとても良かった…こちらが勝手に抱いているものだけど、推しのイメージを崩すことなく、それでいて新鮮な気持ちにさせてくれた。
彼らが戦いに心身を削っている様は物語で描かれるけれど、この内容でキャラ達の「息」をより一層実感してしまった。

常々私は様々な創作作品において、我々の生きる世界とは別のパラレルワールドの歴史の話だと思うことにしている。そうすることで、キャラクターの選択や生き様に立体感が得られるような気がするし、あらゆる二次創作を拝見した際にも解釈違いだと憤慨することなく「この歴史を見てこの方はこう考えたんだな」と人それぞれの感性の違いの方に目を向けて楽しめるからだ。
だからこそ、話を進めるためにキャラクターに動いてもらう作品は何となく入りきれないし、キャラクターがどんどん勝手に動いているように見える作品はとても好きになれる(もちろん前者が面白い面白くないは別の話だし自分が書けるのかも別として)。
この会報やラジオではこの作品が後者になっていく感覚だったからすごく楽しい。
声優さんと楽曲に合わせてメディアミックスで徐々に練り上げられていく感覚。脚本が荒いと言われてしまえばそれまでだけど、それをどんどん補っていっているように思う。

男尊女卑や争いについてなど、テーマは簡単ではない。
ただそれはこの作品においてスパイス程度の扱いなんだと思う。楽しむだけならそんな扱いをすることの是非は一旦おいておいた方がいい。とはいえやっぱり気持ちは晴れないから、某補佐官様役のコメントはとても嬉しかった。

ただただ、ヒプノシスマイクって楽C!と思える会報だったから、幸せです。