My love My love

妊娠出産備忘録書きたいなとか思うだけで書かずにもう1年経っちゃったよ。ベイビーはとうに1歳になりました。

1歳を目前にした時の気持ちは一言では表せられないんだけど、夫とさみしいねえって言ってた。とても複雑。
大好きな曲の歌詞で
「毎日が本当にあっという間で
あなたはすぐ大きくなっちゃうね
ゆっくりゆっくりでいいよ」
ってフレーズがあるんだけどまさにそれ。
成長のすべてが本当に嬉しくて幸せなんだけど、今この瞬間のこの子にはもう二度と会えないのよな。たとえ2人目とか3人目とか産まれても今この瞬間はもう決して訪れないので。
私ずっとそれがさみしくて早く死にたかったんだけど今は割と逆ですね。できるだけこの子の人生の瞬間を見守っていたい。
今この瞬間のあなたには二度と会えないことがかなしくて死にたかったのに、これから先のたくさんの瞬間のこの人に会いたくて生きたいと思うようになったのすごいなあと思う。

産んだ瞬間は本当に嬉しくて、でも申し訳なくて仕方なかった。
産まれたての赤子ってひどい言い方だけど正直人間の見た目というより、内臓っぽいと思ってて、こんな状態なのにしんどい苦しい思いをして出てこさせてごめんねって思ったんですよね。ついでに言うと立ち会ってくれた夫にも申し訳なさが募った。
それと同時にものすごい感動と愛しさがやってきて、人間が産まれたの!?っていう混乱と産まれてきてくれた喜びとで脳みそぐちゃぐちゃになったよ。
産後のホルモンバランスの加減で産んだその日の夜はなかなか眠れないと思うけど〜って看護師さんに言われたけどグッスリ眠れちゃって、起きた時にアレ……?と思ったな。私には母性がもしやないのではと不安になった。


私は命や死というものが本当に苦手でおそろしくて、ましてやこちらのさじ加減ひとつで生き死にを左右してしまうかもしれないことが本当にこわくて、新生児の頃は毎日泣いてたし、沐浴もほとんど夫に任せたし、夜中に息が止まってたらどうしようかとこわくて1時間おきにアラームかけてた。めちゃくちゃ泣く子でも寝ない子でも飲まない子でもなかったんだろうけども、不安で仕方なかった。夫が暇なタイミングで本当に良かった。

そんな頃から1年経って、今や大絶叫しながら「ぁいなぃやぃや!?んにゃ!?ぱぁうぱぁあう?ママーーーー!!!???」などと宇宙語を喋りながら家中を動き回っている。そこから更に成長し、「いいよ」「イヤ!」「あかん」「まま、きて」など要求もできるようになり。いただきますやごちそうさま、ちょうだいを理解したり、色んなことを知って覚えて、人間になってきたと思うと信じられませんね。

人間の生活ってさ、理不尽なことが馬鹿ほど多くて嫌になることがものすごく沢山あるから、こんな嫌な世界/時代に産み落とされた子がかわいそうなんじゃないか?とか色々すごく考えて散々悩んだ結果、産んだわけだけれど、後悔はないです。

二人きりの時間はなくなるし、仕事もまともにできなくなるし、友達との遊び方だって変わってしまった。まあコロナ渦というのも大いに影響したけれど。生活リズムもずいぶん変わった。
それがまったく苦じゃないといえば嘘になるけど、それでも産まなければよかったなんて思わないから本当に安心している。
私は自分を最低の薄情クソ野郎だと思っている節があるので、最低な親になる可能性も多分にあると思っていたのだけれど、今のところまだ大丈夫と自負している。

今たくさん笑顔を見せてくれているこの子が、将来産まれてくるんじゃなかったと思うことがなければいいなとばかり願うばかり。

そのためにこれからも切々と精進していきたいなと思うの記でした。